初めての不動産投資

区分マンション投資

どうも、50代女性なりゆき投資家「ゆきなぐ」です。

今回は超安定志向の私が、不動産投資に踏み切るまでの経緯について、記事を書いていく。

アリとキリギリス

今でこそ、FIRE「Financial Independence, Retire Early movement」の考え方が流行っている。

イソップ童話のキリギリスは、夏の間に遊び呆けていたため冬の蓄えがなく、アリにさえ見放されてしまう哀れな役どころとして描かれる。

しかし、近年はコンプライアンスの整った優良企業で私生活も充実しながら、副業などで一生分のお金を稼いだ後、企業をあっさりと辞め、自立的な人生を謳歌する逃げ切り型のシン•キリギリスが多くいるのだ。

人手不足で初任給40万円を提示する企業もある中、20代後半でシン•キリギリスになる人もいるかもしれない。

というわけで、今日日、清貧と勤勉に徹するアリを教訓として、手放しで賞賛する人はかなり少なくなっているかもしれない。

しかし私は団塊世代の精神を受け継いだジュニア世代。

定年まで働いて、なけなしの退職金でつつましい老後が送れれば、それで十分なのだ。

実際、私は今、いつか来る厳しい冬のために、アリのように粛々と準備している。

60歳から毎月20万円入る術

そんな私が、前回の投稿のように、新たな貯蓄手段としての投資信託に2010年頃に目覚めた。

そのため、2014年から始まったNISAにも抵抗感なく乗っかることができ、私は7年ほどの実績で、定期預金と合わせてかなりの額の資産を築くことができていた。

マネックス証券を活用している私は、サイト中の色々なコラムを読んでいて、その中に「内藤忍」さんも執筆していた。

私はなんとなく興味を持って、内藤さんのブログなども閲覧するようになった。

彼の華々しい生活レベルや異なる価値観に、自分とは別世界の人間だと思いつつ、謙虚な投稿などもたまにあったりして、なかなか面白いのだ。

そんな彼が、ある時期からマンション投資について言及するようになり、ほどなくこんな書籍を出すという。

大金持ちの彼が、大衆の自分に「60歳で毎月20万円を得る術」を教えてくれるのだ。

すぐにこの本を取り寄せ読んでみた。

つまり要約すれば、20万円は区分所有で得たマンションの家賃収入であり、少なくとも3戸所有することでそれが実現するというものであった。

非常にわかりやすく、実現可能性の高い方法であると感じた。

その後、彼のメルマガを登録し、当時、株式会社日本財託の若手営業ホープの天田浩平さんと一緒に、セミナーなどをしていることを知り、一度行ってみることにした。

ちなみに天田さんはその卓越した営業成績からマンション業界ではかなり有名となり、その後独立されて株式会社エイマックスという会社を立ち上げられ、ご活躍されているようだ。

あれよあれよで3戸オーナーへ

30人ほどの人が集まるそのセミナーで、内藤さんと天田さんは以下のような趣旨のプレゼンテーションをした。

・東京23区であれば人口流入が今後も続き、マンションの需要はますます高まる。

・さらに単身向けの区分所有であれば、空室があってもすぐに埋まり、資産としての流動性も高い。

・築年数なども立地が良ければそれほど関係なく、価値はそこまで下がることはない。

・ローンをうまく利用すれば、頭金が少なくても、家賃との相殺で無理なく返済できる。

・低金利でインフレを考えると、不動産取得にローンを活用することは、逆に良い借金だといえる。

などといった趣旨だった。

その後、具体的な物件とその返済事例などを示した。

私はまだ慎重な姿勢を崩さなかった。

中小企業に勤める平均的な年収の会社が、こんなにローンを組めるとは思えなかったし、なにより数千万円単位の借金を抱えるのは怖かった。

セミナー終了後、配布されたフォームに上記コメントを書きこんで退席したが、その日のうちに天田さんからメールが届き、十分に投資できるので、今後適当な物件を紹介します。との連絡があった。

その後、まず杉並区、次に新宿区、さらに墨田区と、あれよあれよという間に3戸のオーナーになってしまった。

日本財託さんはとてもきちんとした会社で、私は比較的安心して投資を進めることができた。

繰り上げラリーで1戸ゲット

内藤さんの本に書いてあったように、返済を加速するためには、まずは1戸、できるだけ早く取得し、その家賃を原資にする必要がある。

そこで、最も価値のありそうな新宿区のマンションから先に返済することに決めて、ものすごいスピードで返済していった。

それこそ、研究員時代から培った資産も取り崩して、5年で返済することができたのだ。