どうも、50代女性なりゆき投資家「ゆきなぐ」です。
今回は趣向を変えて、最近契約し始めた「Audible」について、記事に書いていく。
インプット手段としての動画&音声
私が今契約しているGFSは動画授業である。
経済指標やチャートなどは確かに音声だけでは理解し辛いため、必然的に動画授業となるのは理解できる。
しかし実は、私は動画が苦手である。
なぜかというと、私は根っからの多動人間だからである。
特に高い集中力を要しない事柄については、できるだけ同時に複数のことをやりたがるのである。
そうなると、動画の視聴というのは、かなり束縛されてしまう媒体である。
本もそうだ。文体まで味わって読む人がうらやましいのだが、私は早く結論を知りたくて、あるいは多動が故に、早く他のことをしたくて、半ば斜め読みしてしまっているのかもしれない。
それこそ、推理小説を犯人が決定的に暴かれる場面から先に読むということさえする(家族からは軽蔑されている)。
だから私は音声で情報をインプットするのが好きだ。
これなら、何かをしながらでも内容が頭に入ってくる。
さらに唯一、誰にも邪魔されずに一人で考えたりすることができる時間が、車での通勤時ということもあって、その場合は音声が一番フィットする。
先日私が良く効いているChronicleプロデュースの二番経営で、パーソナリティーの設楽悠介さんが、Audibleを紹介していた。
Audibleは図書館にいるような楽しさ
ハッキリ言って、私はサブスクリプションの契約にはネガティブな姿勢をとっている。
サービスとしては良いものが多いが、厳選しないと、毎月かなりの出費をいつのまにか許してしまう状況に陥ってしまう。
というわけで、私はお試し期間中なのだが、今のところ満足度は高い。
確かに1500円/月で、実際に出版されている本を音声として聞き放題なのだ。
実際、私が本当に読みたい本は対象外になっているものが多いではあるのだが、おそらくそのうち、そのうちkindleと同じぐらい普及するのではないかと思っている。
ただ、本なので、全部聴くと倍速で聴いても数時間になってしまうが、それは仕方がないことである。
なんとなく聴いた「成瀬は天下を取りに行く」
そんな中、私は「成瀬は天下を取りに行く」を最初に聴くことにした。
本屋でこの本が平積みされているのは知っていたが、あんまり魅力は感じていなかった。
しかし、読んでみるとそれなりに面白かった。というわけで続編の「成瀬は信じた道を行く」も読破(聴破?)した。
著者の宮島未奈さんも主人公の「成瀬あかり」と同じ滋賀県在住で、出身大学も同じ京都大学のようだった。
しかし、著者はどちらかというと、成瀬の親友である「島崎みゆき」の視点に近い。
私にも同じような年ごろの娘がいるので、娘の言動からも思い当たるのであるが、
彼らの他人に対する繊細過ぎる洞察と、メジャーな流れからいかにはみ出さずにいられるかということへの執着に関しては、大人の常識でも理解できかねるレベルである。
それを受け入れつつも、そんな状態を自嘲気味に自己分析しているのが、「島崎みゆき」で、まさに彼女が著者のアバターなのではないかと思った。
島崎の心配をよそに成瀬は彼女なりのやり方で我が道を行くのだが、そんな生き方に憧れ、応援し、一緒にそれを体感したいと思っているのだ。
成瀬のピュアで破天荒な言動よりも、著者は、彼女を取り巻く、色々な人々が、彼女との出会いを通じて、今まで常識だと思っていた自分の価値観が少しだけ変化するところを書きたかったのだろうと思う。
実際に、私は島崎やタクロー、呉間言実、篠原かれん(こうやってブログに書こうとすると実際の表記がわからず困る)、の変化の方に心を動かされていた。
皆、自分のこだわりがあって、プライドを持ちつつも、その欠点も良く理解し、それを覆い隠すようにこだわりを強くしている。
しかしただただ淡々と自分が良いと思ったことにまっすぐ進む成瀬との交流で、そのプライドを少しだけ脱ぎ捨てるのである。